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なまけのおつむ

きちんと暮らして死んでいく

ツツミシタさん

わたしの勤める職場には、ツツミシタさんという50代の女性がいる。
年齢のわりに若若しく、髪を金にちかく染めたり、指輪をいくつもはめたりしている。
彼女は、つねにうごいている。せかせかと、はたはたと。勤続年数はながいのに、おちつきがないのでへんなミスをしたりする。
(おちつきがない、という状態をわたしは憎しみにちかくきらっている。わたしはしばしばそれに陥り、そのたびにじぶんがじぶんでなくなる感覚を納豆のように噛みしめることになる)
つねになにかに追っかけられているので、いいかたがきつい。まわりがみえていない。じぶんはふつうの主婦とはちがうとおもっているけど、限りなくふつうの主婦だとわたしは思う。
でも笑顔がかわいい。
なにもまなぶひまがなかったのかと思うくらい人間くさい。人間くさすぎる。
単純なようでいてつかみどころがない。
そんなツツミシタさんが、わたしは好きだし嫌いだしどうでもいいと思っている。
そんなツツミシタさんの話。